タイトルは高村光太郎さんの「当然事」の冒頭の一節です。
「 あたりまへな事だから
あたりまへな事をするのだ。
空を見るとせいせいするから
崖へ出て空を見るのだ。
太陽を見るとうれしくなるから
盥(たらい)のやうなまつかな日輪を林中に見るのだ。
山へ行くと清潔になるから
山や谷の木魂(こだま)と口をきくのだ。
・・・ 以下略 」
10月4日土曜日、晴れ。
北八ヶ岳の天狗岳に出掛けました。
最近仕事が忙しいので、土曜の早起きはちょっと苦手です。
渋の湯出発が11時、山頂まで行けなくても構わないから、
気持ちの良い晴天のもと、八ヶ岳の樹林の中を彷徨いたかったのです。
結果的には、山頂を踏むことができて、
ずいぶん元通り歩けるようになったものだと、嬉しかった。
八ヶ岳の樹林は相変わらず優しくて、
もう好きで好きでたまりません。
秋の鈍い光が木々の間隙を縫って、
スポットライトのように道を照らしていました。
光と陰の強烈なコントラストの世界。
まさに、
崖へ出て空を見て清々しい気持ちになり、
林中に太陽を見て嬉しくなり、
木霊と会話する。
そんな休日でした。
とりあえず黒百合ヒュッテまでの樹林帯の写真を掲載します。
後半は後日掲載します。