帰来

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「 黙々として彼は山から帰って来た。
  試みられた力は彼に自由と重厚とを加えるが、
  眼は雪しろの水をたたえた山湖のように
  ふかい静かな懊悩をうかべ、
  心には雲のような物の去来がある。
  時おりの微笑は霧の晴れまの日光のように咲きはしても、
  沈黙を一層よろこぶ昨日今日の自分自身を
  どうすることも彼にはできない。
  ・・・以下略   」
  尾崎喜八 『帰来』より

学生の頃「山の絵本」という文庫本を読んで、
尾崎喜八という詩人のことばに魅かれたけれど、
そういえばエッセイしか読んだことがなかった。
最近、「山の名作読み歩き」という本の中で、この詩に出会った。
めちゃめちゃいい詩だ。
特に「心には雲のような物の去来がある」ってあたりがさすが詩人。
山から帰って来るってことは、ただ帰って来るっていうだけじゃない。
というかなんというか。詩人じゃないからうまく言えない。

写真は2月1日の赤岳からの帰り道。
稜線で風と格闘した後、地蔵尾根を降りた。
振り返れば、紅く染まった横岳と月。
黙々として山から帰る。
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by snowlight48 | 2015-02-11 23:04 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by bulanchan at 2015-02-11 23:29
何もかもが

素敵過ぎます!
Commented by snowlight48 at 2015-02-11 23:42
bulanさん、
いつもコメントありがとうございます!
いい詩ですよね。
Commented by pallet-sorairo at 2015-02-27 10:38
トップの写真
どこかほかの星へ降りたったようです。
素晴らしい。
Commented by snowlight48 at 2015-02-27 21:12
sorairoさん、ありがとうございます!
そうなんです。
「どこかほかの星」みたいな風景に
ときどき出会うことがありますね。
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