今年のお盆休みは4泊5日で北アルプスの雲ノ平周辺に行ってきました。
他にも候補はあったけど、晴天が期待できるのは13日のみという感じだったので、
雨でも比較的楽しめるプランを選びました。
雲ノ平へ行くときはいつもは折立から入るんだけど、今回はなんとなく新穂高から入山。
また、天候と相談しつつ常にエスケーププランを念頭に置きながら臨機応変に行程を調整しました。
8/12:雨のち晴れ。雨がやむのを待ってから出発、新穂高からわさび平まで。
8/13:晴れのち曇り。わさび平→双六岳→三俣蓮華岳→三俣
8/14:曇り時々雨。三俣→鷲羽岳→水晶岳→雲ノ平
8/15:大雨&強風。稜線歩きは避けて、雲ノ平→高天ヶ原温泉→雲ノ平
8/16:大雨。増水具合を確認しつつ、雲ノ平→新穂高下山
だいたい想定通りの天気だったんだけど、15,16日の雨量・増水っぷりはちょっと予想を上回って、
普通の登山道がまるで沢登りみたいな具合に。
小池新道を降る途中、何箇所か増水した沢を横切る箇所があって、注意深く通過しなければなりませんでしたが、
秩父沢の橋がまだ渡れる状態だったのは幸いでした。さらに増水して橋が埋まってしまえば通過は困難だったでしょう。
雨だと分かっていてなぜ山に登るのか?きっと理解に苦しむ方も多いと思いますが、
出発時点での数日後の予報が良いほうに転ぶ可能性も多分にあるし、
荒天の前後に、山は時々とんでもなく美しい表情を見せることがあるので、
明らかに大崩れする予報でない限りは登る価値は充分にあると経験上思ってます。
それに僕は雨の山も好きなので。
ただ、前線が絡むと、
出発の時点で予報が良いほうに転ぶのか、悪いほうに転ぶのか予想するのはなかなか難しいのが正直なところです。
ついつい良いほうに転ぶことを期待してしまうのだけれど、
自然は全然人間の思うようにはなりません。
今回は思いっきり悪いほうへ転がってしまいました。
もう20年以上山に親しんできたけれど、何年登ってもやっぱり山は怖いと思うよ。
今回の大雨に遭遇した皆さんが無事に下山されてますように。
それにしても、水晶にはこれで3回連続でフラれてしまった。
また晴れの日の水晶に改めて登りたいと思う。