思い出を残して歩け。

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2008年 12月 24日

艸木虫魚

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先週インフルエンザでしばらく寝込んでいました。
インフルエンザなんて10年以上ぶりにかかったけれど、体はたいしたもので、もうすっかり治りました。

病床に臥しながら「艸木虫魚」(著者:薄田泣菫、岩波文庫)という本を少しだけ読みました。
先日たまたま読んでいたマンガでこの本の中に書かれている「魚の旅」というエッセイについて紹介されていて、読んでみたくなったのです。
このエッセイの中で、著者が山道でウナギを踏んでしまった体験談が語られています。
ウナギが産卵のために川と海を行き来するのはよく知られていますが、時には陸上を移動することもあるそうで、
高地の湖沼から陸を這って川に出たり、川を伝って大海・深海へたどり着き、また川を溯ったり。
ウナギの生態はよく分かっていないそうですが、なにしろ生きることに対する凄まじい執念というか力を感じます。
著者に踏まれたウナギはいつの間にか去って、著者は「まあ、よかった」と呟きます。

こないだ僕も車で鹿に衝突したのですが、その時の記憶が甦りました。
あの鹿も力強く逃げていって、僕もまた「ああ良かった」と思うと共に、その丈夫さを羨ましく思ったものです。

この「魚の旅」というエッセイの最後の方で、

「あの粘り強い生命の力さえ失わなかったら、
 ちょっとやそっとの傷はあっても、それはすぐに癒えついて、
 自分に負わされただけの旅の役目は、きっとしおおせるだろうと思った。」

という一文があって、
とても強くこころに残りました。

世の中にはなかなか治らない病気や治し方が分からない病気もあるし、
原因すら分からないまま、長い間体調不良に悩まされることだってあります。

そんな時は、自分自身の生命力・回復力を信じることがとても大切だということを、かつて経験から学びました。
できなくなってしまったことを指折り数えるよりも、
できることに目を向けて、できることを精一杯やっていたい。
心配してもしかたのないことを心配するよりも、
大丈夫だといって、楽しく笑っていたい。
それ以上のことは、天にでも任せておけばいい。

僕もまた、今でこそ山やスキーをまた元気に楽しむ事ができるようになったけれど、
桜とか新緑、蛍の光、高山植物・・・
そういう生命の力を目の当たりにすることによって、ずいぶん励まされてきたのだな。
と、振り返ってふと思いました。

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by snowlight48 | 2008-12-24 22:59 | こころ | Trackback | Comments(2)
2008年 12月 08日

静かな闘志

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2008年3月22日、晴れ。
八方池まで歩いてみました。

無心に歩くのもいいのだし、
考え事をしながら歩くのもいいのだし、
景色に夢中になって歩くのもいいのだし、
雪を踏みしめる感触を楽しみながら歩くのもいい。

たった1ピッチとはいえ、
山に踏み込んで、一歩一歩足を前に踏み出すうちに、
静かな闘志がわいてきて、
立ち止まって雄大な景色を目の当たりにしたら、
なんだかよく分からないけど、
ずいぶん勇気をもらった、あの頃。
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by snowlight48 | 2008-12-08 23:31 | 散歩 | Trackback | Comments(6)